UML コンポーネント図テンプレート
Miro のコンポーネント図テンプレートを使用することにより、オブジェクト指向システムの要素やコンポーネントを計画、記入、共有することができます。
Enterprise 、Business、Education プランでご利用可能です。
コンポーネント図について
コンポーネント図は、コンポーネント、配線、アーティファクトを物理的なシステムの一部として示したものです。一般に、ソフトウェアシステムやサーバーなどの複雑なシステムが、物理環境でどのように構成され、配線されているかを説明するために使用されます。
以下でコンポーネント図について見ていきましょう。
コンポーネント図とは?
ほとんどの UML 図の種類は、デジタル要素とその間の関係を記述するものです。コンポーネント図はそれとは異なり、オブジェクト指向システムのコンポーネント間の物理的な関係を表します。
UML コンポーネント図では、物理的なオブジェクトやアーティファクト、およびそれらを接続する線が描写されます。これらのオブジェクトやアーティファクトが何を行うかを記述するのではなく、それらがどこにあり、どのように接続されているかを単純に記述したものがUML コンポーネント図です。
典型的なコンポーネント図の例としては、オンラインショッピングなどの取引システムの物理的なコンポーネント(例:データウェアハウス、ウェアハウス端末、エンドユーザーのデバイス)があります。
コンポーネント図を使用するメリット
コンポーネント図を使用するメリットの1つに、システムの物理的な構成要素をシンプルかつ強力なビジュアルで見ることができるというものがあります。システム(特に大規模なもの)は、理解し説明するのが難しい場合があり、システムを計画、作成、最適化することも難しくなります。コンポーネント図は、物理的なシステムとそのコンポーネントを簡単に表示することができ、これらのプロセスをよりシンプルなものに変換することが可能です。
コンポーネント図を使用する2つ目のメリットは、コンポーネントがどのように構成され、どのように配線されているかを一目で確認することができることです。これは、物理的なスペースを計画し、コンポーネントを購入し、機器や配線で埋める必要のあるギャップを確認するのに役立ちます。コンポーネント図は、他の UML 図と併用することで、物理的なコンポーネントをアクション、プロセス、決定などに対応させ、 システムを360度見渡すことができます。
コンポーネント図3つ目のメリットは、複雑なアイデアや物理的なシステムをより簡単に扱うことができることです。たとえば、コンポーネント図を使えば、システム内部で対処すべき物理的な問題を簡単に特定することができます。また、既存のシステムを最適化したり、リバースエンジニアリングしたり、変更したりすることも簡単にできます。
最後に、コンポーネント図は、システムアーキテクトや開発者などに役立つものです。コンポーネント図は、システム管理者に、システム内部で物理的に何が起こっているかについての情報を与えてくれます。これは、コンポーネントベースのソフトウェア開発(CBD)において特に価値がある機能だと言えるでしょう。
コンポーネント図の構成要素
コンポーネント図でよく目にする記号や要素は以下の通りです:
コンポーネント:コンポーネントは、正方形または長方形のブロックを使用して表されます。例としては、サーバーラックなどのシステムの大部分を含む大きなコンポーネントや、無線ルーターやハードドライブなどの内部コンポーネントがあります。コンポーネントには、機器、場所、個々のシステムを含めることができます。
ポート:ポートは小さい正方形で表現されます。大きなコンポーネントと外部のインターフェースやコンポーネントとの接続点を示します。もっと簡単に言うと、コンポーネントやシステムに出入りする配線がどこにあるかを示しているものがポートです。
提供インターフェース:提供インターフェースは、円形で表されます。これは、システムまたは個々のコンポーネントが提供するインターフェースとポートを表現しています。棒についたキャンディーのような形をしており、通常、他のシステムやコンポーネントが必要とするインタフェースに接続されています。
必須インターフェース:必須インターフェースは半円で表示されます。これは、コンポーネントが提供するのではなく、必要とするインターフェイスを表しています。必須インターフェースは、ほとんどの場合、他のシステムまたはコンポーネントが提供するインターフェースに接続されています。
依存関係:依存関係は、コネクタ線、円弧、および矢印を使用して示されます。使用される正確な形状や線は、図解する依存関係によって異なります。
コンポーネント図の作成方法
Miroのコンポーネント図作成ツールでは、コンポーネント図を作成し、共有するための最適なキャンバスです。コンポーネント図テンプレートを選択し、以下のステップに従って図表を作成していきましょう:
ステップ1:正方形または長方形のブロックを使用してコンポーネントを設計していきます。小さな要素で構成されている部分は、内部のコンポーネントを大きな形状に配置します。2つのコンポーネントが配線や依存関係でつながっている場合は、その間に空きスペースを作っておきます。
ステップ2:システムまたはコンポーネントの終点を示すポートを追加します。存在しないポートを描くと、後で混乱し、プロセスを複雑にしてしまうので注意しましょう。
ステップ3:システムとコンポーネントの関係を示すために、提供インターフェースと必須インターフェースを図に追加します。この2つのインターフェースを混同してしまうと、システムが正しく表現されなくなるため、適切に説明できるよう注意しましょう。
ステップ4:システム内の依存関係や配線を示すためにコネクタの線を使用します。完成したら、もう一度図を見て、見落としがないかを確認します。
ステップ5:Miro ボード内でのチームのコラボレーションで作成したコンポーネント図を共有しましょう。
コンポーネント図の使用事例:オンラインショッピングサイト
ンラインショッピングサイトのコンポーネント図には、ンラインショッピングシステムを構成するすべての物理的なコンポーネントとアーティファクトが含まれます。これらのコンポーネントには以下のようなものがあります:
サプライヤー:これには、在庫の商品を再販売したり、物理的な注文に応じる倉庫が含まれます。また、生産設備(工場、作業場など)もサプライヤーの1つです。サプライヤーのコンポーネントは通常、輸送、ロジスティクス、製造、およびその他の隣接するコンポーネントに接続されます。
商品:物理的な商品も、オンラインショッピングサイトの構成要素のひとつです。これらは、他のコンポーネントから独立して視覚化することができます。また、工場、店舗、倉庫などの中にあるものとして表現することもできます。
受け取る側の顧客:受け取る側の顧客は物理的な存在なので、コンポーネント図を使って簡単に表現することができます。今回の例では、顧客が他のシステム構成要素の外に存在します。
コンポーネント図の使用事例:銀行システム
コンポーネント図のもう一つの例として、銀行システムをご紹介します。
ATM:ATMは、現金、端末モニター、セキュリティ装置などの小さなコンポーネントを含む、より大きなコンポーネントです。また、銀行はそれより大きなコンポーネントとして分類することが可能です。
銀行のデータベース:物理的なコンポーネントという意味では、銀行のデータベースは、サーバー、オンプレミスソフトウェア、物理的なセキュリティデバイス、または任意の補助デバイス(例えば、システムにアクセスするために使用するモニター)で構成されます。データベースは、銀行の従業員のコンピュータ、ATMなどと直接的または間接的な依存関係を持っています。
コールセンター:もう一つのコンポーネントとして考えられるのは、銀行のコールセンターです。従業員は、顧客や銀行の口座保有者をサポートします。このコンポーネントもATMと同様に、銀行のデータベースや何らかの顧客確認システムに接続されことがあります。
UMLでのコンポーネント図の使い方
コンポーネント図は、単独で使用することも、他の UML 図と一緒に使用することもできます。 コンポーネント図と一緒に使われることの多い図の 1 つに、アクティビティ図があります。アクティビティ図では、システムがデジタルプロセスまたはビジネスプロセスでどのように構成されるかを示します。一方で、コンポーネント図では、システムが物理的なコンポーネントでどのように構成されるかを表します。この 2 種類の図を併用すれば、システムを360度見渡すことができます。
コンポーネント図は、物理的なシステムの計画、購入、作成、最適化に役立てることができます。何を作るか、何を買うか、あるいは既存のシステムのコンポーネントを物理的な空間でどのように最適化するかを知る必要がある場合、コンポーネント図が便利です。
Miro では UML 図の作成に役立つさまざまな図表のデザインを利用することができます。Miro のコンポーネント図テンプレートを使用してソフトウェアシステム開発プロセスを効率化しましょう。
UML コンポーネント図とは?
UML コンポーネント図は、システム内のコンポーネントやアーティファクト、およびこれらのコンポーネントやアーティファクト間の構造的な関係を示すための図表です。
コンポーネント図の使い方を教えてください。
コンポーネント図を使って、システムコンポーネントを高いレベルで計画、作成、最適化することができます。これは、業務システムや複雑なソフトウェアシステムなどに適用できます。
コンポーネント図の作り方を教えてください。
コンポーネント図を作成する最も簡単な方法は、Miroのホワイトボードツールを使用することです。コンポーネント図を作成し、他の人と共有するために必要なすべての図形とフローを備えています。
このテンプレートで作業を開始する Enterprise 、Business、Education プランでご利用可能です。
UML コミュニケーション図テンプレート
活躍するシチュエーション:
マッピング, ソフトウェア開発, 図表作成
近代のプログラムは、正確な命令に従って動作する多くの可動部品で構成されています。コミュニケーション図を使用すれば、これらの部品がどのように連携しているかを正確に視覚化することができ、プログラム全体をより明確に理解することができます。製品の開発または改良に合わせて、機能計画の場所としてもコミュニケーション図が活躍します。コミュニケーション図は、ソフトウェアデザイナーにとって不可欠なツールです。
UML クラス図テンプレート
活躍するシチュエーション:
図表作成, マッピング, ソフトウェア開発
UML クラス図をチームでのコラボレーションを通して効率的に作成しましょう。Miro のUML クラス図テンプレートでは、システムの設計や改良が視覚的アセットを活用しながら可能であり、エンジニアやプログラマーがコードを書く際の指針としても役立ちます。
AWS Git to S3 Webhook テンプレート
活躍するシチュエーション:
ソフトウェア開発, 図表作成
AWS Git to S3 Webhook テンプレートは、AWS サービスクイックスタートアーキテクチャを備えた、Git Webhook を視覚化したものす。Miro の AWS Git to S3 Webhook テンプレートを使用することにより、AWS アーキテクチャの概要やクラウドソリューションを簡単に把握し、これまでにない方法でプロセスを最適化することができます。
顧客関係管理(CRM)システム用ER図テンプレート
活躍するシチュエーション:
ER図
Miro の顧客関係管理(CRM)システム用ER図テンプレートを使って、企業の顧客関係管理(CRM)システムの構造や関係を可視化しましょう。
BPMN テンプレート
活躍するシチュエーション:
マッピング, 図表作成, 経営管理
BPMN テンプレートを活用すると、ビジネスプロセスを把握し、全体像を捉えることができます。このテンプレートは、ボトルネックを特定し、業務運用を効率化するのに最適です。BPMN 手法は、ビジネスプロセスを管理する際の共通言語となり、複数の産業が管理ツールとして使用しています。プロジェクトマネージャーやビジネスアナリスト、 IT 管理者は、BPMN プロセスフロー図を使用してプロジェクトを管理し、プロセスフローを視覚的に表現し、プロセス制約を把握します。組織のアジリティ改善に、ぜひお試しください。