RICE 優先順位付けテンプレート
プロジェクトのアイデアをリーチ、インパクト、信頼性、労力に基づいて評価し、優先順位をつけましょう。
RICE テンプレートについて
製品ロードマップを作成する際、道に迷ってしまうことがよくあります。ロードマップには、通常多くの改変可能な要素が含まれており、チームがすぐにでも実行に移したくなるような素晴らしいアイデアにあふれているものです。RICE は、それらの評価や順位付けを強力にサポートするフレームワークです。
RICE フレームワークの詳細については引き続き以下をお読みください。
RICE とは?
RICE とは、Reach(リーチ)、Impact(インパクト)、Confidence(信頼度)、Effort(労力)の略語で、この 4 つの要素でアイデアを評価し、優先順位をつけていきます。顧客が喜ぶような最高の目標を考えるときに、それらのアイデアに伴う過度な期待に飲み込まれないようにすることは難しいことです。チームは、過度な期待に気づかないまま、最も魅力的なアイデアに飛びついてしまうものです。しかし、考慮すべきことがたくさんある中で、どのように優先順位を決めればいいのでしょうか?
RICE フレームワークを活用することで、各プロジェクトの可能性を慎重に検討し、その実現可能性を評価することができます。製品ロードマップの新しい部分に手をつける前に、RICE を使用して、見通しを立てましょう。
RICE の活用方法
RICE は、汎用性の高いスコアリングモデルです。この手法が優れているのは、プロジェクトのアイデアが与える影響の有無を明確にし、その影響について考え抜くことを強制する点にあります。意思決定のプロセスから感情を排除することで、チームのコンセンサスが得やすくなります。
この手法は、複数の優れたアイデアからの選択や、製品ロードマップで優先順位を決めたりする場合に有用です。この RICE 手法を使えば、チームの連携や賛同をとることが難しいような場合でも、まとまって生産的な話し合いをすることができます。多くのチームが大きなプロジェクトの開始時や、新製品の市場展開の計画時における RICE の活用の有用性を認めています。
独自の RICE フレームワークを作成します
独自の RICE フレームワークは簡単に作成することができます。Miro のホワイトボードツールは、RICE フレームワークの作成や共有に最適なキャンバスです。まずは、RICE テンプレートを選択し、以下の手順に従って独自の RICE フレームワークを作成しましょう。
プロジェクトのリーチを評価します。プロジェクトはどれくらいの人に影響を与えるのでしょうか?顧客はプロジェクトによって直接的な影響を受けますか?通常、リーチは、一定期間に影響を受けた人の数、またはイベントの数で測定します。あるチームにとっては、四半期ごとの顧客数を指します。また、あるチームにとっては、1 ヶ月ごとのページビューの数を指します。この数値は、製品指標などの実際のデータで定量化することが重要です。このプロセスの目的は、タスクの優先順位をつけるための数値の取得であることを忘れないでください。
プロジェクトがもたらす影響について考えます。リーチが、プロジェクトによって影響を受ける人の数であるのに対し、インパクトはプロジェクトが与える効果そのものを測定します。例えば、アプリに新しい有料機能を導入したとします。有料機能の導入の影響を受ける人の数がリーチで、機能の導入によって有料会員に代わる可能性を示すのがインパクトです。ただし、インパクトはリーチと異なり、定量化するのが難しい場合があります。多くのチームは、インパクトを 1 から 3 までの尺度(1 が低インパクト、2 が中インパクト、3 が高インパクト)で評価します。
信頼度を定義します。このプロジェクトは期待通りの影響を与えられるということを、どの程度の自信を持って言い切れますか?そのアイデアは、これまでで最高のものかもしれません。それでも、もし成功を裏付けるようなデータがければ、今すぐに取り組むのは意味はないのかもしれません。信頼度はパーセンテージで評価します。100% が最高信頼度、80% 楽観的だが確実ではない信頼度、50% は低信頼度を指します。50% 以下は信頼度が非常に低いことを意味します。
労力について考えます。このプロジェクトを完了させるにはどのくらいの時間がかかるのでしょか?労力を評価する場合は、プロジェクトだけでなく、作業するチームについても考慮する必要があります。プロジェクト全体を完了するのに 4 日間かかるとしたら、エンジニアリングに 10 時間、マーケティングに 12 時間といった具合に、その内訳は様々です。労力は人月(1 人が 1 ヶ月働いた作業量)で表します。
RICE スコアを算出します。あるタスクの RICE スコアは簡単な計算で算出することができます。リーチ、インパクト、信頼度を乗算してから、労力で除算します。これがタスクの RICE スコアです。
タスクごとにこのプロセスを繰り返します。その上で、タスクのスコアの一覧を作成し、優先順位を評価します。
Who invented RICE prioritization?
The RICE model was invented by Intercom. Or, more specifically, Sean McBride co-developed the framework as a product manager at Intercom. Since its inception, it’s been widely used by businesses from a variety of industries.
How is the RICE score calculated?
Your score is calculated using the following RICE formula: Reach x Impact x Confidence / Effort. With this formula, businesses can figure out whether their ideas and initiatives are worth including in their roadmaps.
What is the RICE method for prioritization?
The RICE method for prioritization determines which of your ideas, concepts, or products to focus on. It’s split into four categories: reach, impact, confidence, and effort. You then use these categories to calculate the RICE score. Using this method, you effectively prioritize which ideas are right for your business. It helps you focus your efforts on initiatives that are more likely to help your business succeed.
Is a higher or lower RICE score better?
With the RICE scoring model, bigger is better. Why? Because the bigger the score, the more value you’ll get. Having a high RICE score indicates that you have a successful idea on your hands. It’ll likely require less effort and time than some of your other ideas, giving you some quick wins. A low RICE score implies the opposite. Your idea might not be as successful, and it might require more time and effort to bring it to life.
How do you prioritize a roadmap?
There are lots of ways to prioritize product roadmaps. When using RICE, you’ll use the existing framework as guidance. This means you’ll use the RICE scoring method to identify which ideas and concepts to prioritize in your roadmap.
インパクト(影響度) / エフォート(労力)マトリクス
活躍するシチュエーション:
プロジェクト管理, 戦略プランニング, 優先順位付け
成長中の組織では、非常に多くの To Do を抱えており、たったの 1 日(あるいは大きなローンチ前の数週間だけ)でそのすべてをこなさなければいけないことがあります。そこで登場するのがインパクトエフォートマトリクスです。これは、タスクに優先順位を付け、実行すべき価値のあるタスクを正確に把握するための簡単な視覚的ガイドを提供します。インパクトエフォートマトリクステンプレートを使えば、タスクを次の 4 つのカテゴリーに整理することができます。労力の少ないクイックウィン、長期的な効果が期待できるが労力を要するプロジェクト、労力は少ないが効果の低いフィルイン、時間がかかるが効果も少ないタイムウェイスターです。
リサーチ用テンプレート
活躍するシチュエーション:
Education, Desk Research, Product Management
ユーザビリティテストや顧客インタビューから得られた情報を体系的かつ柔軟なユーザーリサーチテンプレートとして文書化する必要がある場合も少なくありません。全員の観察結果を一箇所に集めることで、全社的なインサイトの共有や、ユーザーニーズに基づいた新機能の提案が容易になります。リサーチ用テンプレートは、定量的・定性的なデータの記録にも利用できます。
リサーチトピックブレインストーミングテンプレート
活躍するシチュエーション:
Desk Research, Brainstorming, Ideation
リサーチプロジェクトのトピックを考え出すことは時に困難を伴います。リサーチトピックブレインストーミング テンプレートを使用して、一般的なアイデアを具体的なものに変換しましょう。リサーチトピックブレインストーミングテンプレートを使用すれば、興味を引く一般的なアイデアを列挙し、構成要素ごとに分解することができます。それらを、リサーチプロジェクトの焦点となるような質問に変えることができます。
3 つの成長地平線モデルテンプレート
活躍するシチュエーション:
Leadership, Strategic Planning, Project Planning
「The Alchemy of Growth」で紹介されたこのモデルは、挑戦する企業に現在と未来のバランスをとる方法を提供します。つまり、既存の事業でうまくいっていること、新たに発生しつつあること、そして未来に待ち受ける収益性の高い成長の機会とのバランスです。そうすることで、組織のあらゆるチームが取り組んでいるプロジェクトが、組織のゴールに寄り添い、それをサポートしていることを確認できるのです。また、3 つの成長地平線モデルは、実験と反復を重視し、それに頼るイノベーション文化を育み、新規事業の機会を特定する強力な方法です。
プロジェクト憲章テンプレート
活躍するシチュエーション:
プロジェクト管理, ドキュメンテーション, 戦略プランニング
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの詳細情報を正確に把握するために、プロジェクト憲章を活用します。プロジェクト憲章では、プロジェクトに関係する主要目的、範囲、チームメンバーなどについて説明します。プロジェクト管理を整理する場合、プロジェクト憲章は、あらゆるプロジェクト範囲の目的、戦略、成果物に関する情報を共有し、全員の認識を合わせるのに役立ちます。このテンプレートを使用すれば、プロジェクトのあらゆる側面を記録して、関係者全員の意識を合わせることができます。プロジェクトの進捗状況、目的、範囲について常に把握することできます。
カンバン フレームワーク テンプレート
活躍するシチュエーション:
カンバンボード, アジャイル手法, アジャイル ワークフロー
プロセスの最適化、フローの改善、顧客に提供する価値の向上が、カンバン方式によって実現できます。カンバンは、一連のリーンの考え方と実践(1950年代にトヨタ自動車の社員によって考案)に基づいており、無駄を省き、その他の多くの問題に対処し、問題を協力して解決することができます。シンプルなカンバンテンプレートを使って、すべての作業の進捗状況を綿密に監視すると同時に、自分自身や複数部門の同僚に作業を提示し、ソフトウェアの舞台裏を見える化することができます。