PI 計画用テンプレート
PI 計画テンプレートを使用して、チームを 1 つのビジョンへと導き、シナリオ展開への道筋を決めましょう。チームのバックログの概要を確認し、効率化しましょう。
PI 計画用テンプレートについて
多くのプロダクトチームやアジャイルファシリテーターは、PI 計画を使用して、チームを連携させて、共有する 1 つのビジョンへと導きます。PI 計画は、対面で行うことになっていましたが、ハイブリッドワークの増加に伴い、多くのチームがリモートで実行しています。Miro の PI 計画テンプレートは、プロセス全体を導く段階的なフレームを使用して、PI 計画イベントの概要を明確に把握するのに役立ちます。
PI 計画テンプレートの使用方法については、引き続き下記をご確認ください。
PI 計画とは?
PI 計画、つまり「Program Increment Planning:プログラム増分計画」とは、チーム間で共有されているビジョンに対して戦略を立てる方法です。PI 計画セッションでは、チーム、関係者、プロジェクト責任者が集まり、プログラムのバックログを確認し、今後のビジネスの方向性を決めます。通常、 PI 計画 は、8~12 週間のスパンで実施されます。
PI 計画のメリット
PI 計画は、さまざまな方法で役立ち、あらゆる業界のチームが PI 手法を適用して、効率性と生産性を向上させます。
対面コミュニケーションの確立
PI 計画のメリットの 1 つは、プロジェクトのあらゆる関係者やチームが、直接顔を合わせ、全体的なミッションや目標について話し合うことができることです。これは、同じミッションや目標に向けてさまざまな関係者が認識を合わせるのに重要な最初のステップです。
生産性の向上
PI 計画は、チーム間とアジャイルリリースチーム(ART)間のコラボレーションを促し、タスクの完了時に明確なバックログやスケジュールを作成します。チームが正しい方法で認識を合わせ、コミュニケーションを取ることで、自分の目標に集中し、チーム全体の生産性を向上させることができます。
チームの目標の認識合わせ
PI 計画プロセスの主な目標は、明確な目標を設定し、関係者やチームメンバーが全員、その目標に向かって取り組んでいることを確認することです。全員が同じ目標を理解し、共有することで、チームの取り組みの基盤を構築することができます。
PI 計画の活用方法
PI 計画は、大規模アジャイル開発フレームワーク(SAFe)の一環で、開発者が、チーム、プロセス、プログラム全体で調整して課題を克服できるよう設計されています。SAFe モデルでは、チームはアジャイルリリーストレインに集められ、それぞれが、より広範囲にわたる目標の特定の部分に取り組みます。
PI 計画に参加するには、8 ~ 12 週間ごとにアジャイルリリーストレインの情報をまとめましょう。PI 計画イベントでは、全員が同じビジネス目標に向かって取り組み、全体的なビジョンに満足していることを一歩下がって確認することができます。
PI 計画ボードの作成
Miro の PI 計画ツールを使用して、リモートで、または対面で PI 計画イベントを簡単に開催することができます。Miro の PI 計画テンプレートは、以下の 4 つのパートに分けられます。
アジェンダ
プログラムボード
ROAM ボード
チームボード
PI 計画テンプレートの各パートの使用方法に関しては、下記をご確認ください。
PI 計画アジェンダ
PI 計画スケジュールを共有する専用スペースを用意します。参加者はそこで、予想されることやその時期について知ることができます。これには、PI 計画のあらゆる段階が含まれます。プログラムのバックログを追加して、チームが取り組む必要があることを把握できるようにします。
プログラムボード(SAFe)
ここでは、チームがマイルストーンやイテレーションを追加し、それらがどう関係しているかを示します。タスクを色分けし、線と矢印でつないで、フローや相互依存関係を示します。プログラムボードでは、機能、関係性、マイルストーンの概要を説明します。
ROAM ボード
ROAM ボードでは、チームがプログラムのリスクを確認することができます。この時、目標を達成するのに障害となるものを特定し、どう進めるかを決めます。投票機能を利用して、信任投票を行います。
チームボード
各チームは、今後実施することが明確なイテレーション、タスク、目標を前進させます。このフレームの内容をロードマップに記載する必要があります。
PI 計画セッションを開催する際の一般的な注意事項
全員を集める
すべての関係者、チームメンバー、プロジェクト責任者が、最初の全員参加の計画セッションに参加していることを確認します。リモートで PI 計画を実施するには、現在広く使用されているビデオ会議ツールを利用することもできます。
チームの目標を明確にする
ここでは、チームは集まって、製品やソリューションのビジョンを明確にします。以下の質問に答えましょう。顧客のニーズをどのように満たしているか?市場の変化は、その実現にどう影響するか?
計画のドラフトを作成する
管理者やチームが確認できるよう、これらすべてのコンポーネントをプロジェクト管理ドキュメントにまとめましょう。
イノーベーションワークスペースである Miro では便利なアジャイル開発ツールやアジャイル開発テンプレートを使って効果的な PI 計画が実行可能です。
オンラインプラットフォームで情報も共有できるため、開発チーム内でのコミュニケーションも促進することができます。
アカウント作成も無料なので、ぜひ Miro をご利用ください。
PI 計画はどのように行いますか?
PI 計画のイベントは 2 日間で、リモートでも対面でも実施できます。PI 計画セッションを成功に導くには、セッションの最後に、コミットされた PI 目標、また次のマイルストーンとそれを実現する時期を示すプログラム ボードの 2 つを確定するようにしてください。
PI 計画の段階とはどういったものですか?
PI 計画イベントは、2 日間に分けられます。一日目には、ビジネスの背景状況を提示し、計画を策定して、障害や制約を管理して見直します。二日目には、計画を確認し、プログラムのリスクを評価して、信任投票を行い、再作業や次のステップを計画します。
アジャイルボードテンプレート
活躍するシチュエーション:
アジャイル手法, ミーティング, アジャイルワークフロー
好評のアジャイルフレームワークの一部であるアジャイルボードは、生産サイクル全般を通したタスクを同期させる視覚的なディスプレイです。アジャイルボードは、主にカンバンやスクラムなどのアジャイル開発手法に照らして使われますが、誰でもこのツールを利用できます。ソフトウェア開発者やプロジェクトマネージャーが活用するアジャイルボードは、柔軟で透明性があり、反復的にワークロードを管理するのに役立ちます。アジャイルテンプレートは、タスクやチームに合わせてカスタマイズできる付箋を Miro のレイアウトで簡単に始める方法です。
感情の輪アイスブレーカー テンプレート
活躍するシチュエーション:
Icebreakers, Meetings
ユーザーの感情表現が豊かになり、メンバーとのつながりが強まります。感情の輪アイスブレーカーを使って、重要な会議の土台を作りましょう。
スタートアップキャンバステンプレート
活躍するシチュエーション:
リーダーシップ, ドキュメンテーション, 戦略プランニング
スタートアップキャンバスは、起業家が従来の事業計画よりも堅苦しくない形式で新しいビジネスアイデアを表現し、マップ化するのに役立ちます。スタートアップキャンバスは、新しいビジネスアイデアの長所と短所を判断したい起業家にとって、便利なビジュアルマップです。このキャンバスは、ビジネスアイディアの価値提案、問題点、解決策、市場、チーム、マーケティングチャネル、顧客セグメント、外部リスク、主要業績評価指標を素早く明確化するフレームワークとして使用することができます。成功、実行可能性、ビジョン、顧客にとっての価値などの要素を明確にすることで、起業家は、新しい製品やサービスの存在と、資金提供する理由を簡潔に説明することができます。
デシジョンツリー(決定木)テンプレート
活躍するシチュエーション:
意思決定, マインドマップ, 図表作成
選択肢をよく見極めて、成果を視覚化することができれば、難しい意思決定も簡単に行うことができます。それを行うのにデシジョンツリーが役立つので、自信を持って時間とコストを費やしましょう。デシジョンツリーとは、利用可能な選択肢を示す「ブランチ」を使って、思い描いた通りに表したフローチャートです。これは、現実世界のリソースに取り組む前に、一連の意思決定を行い、それによって導かれる方向を確認することができる定型化された方法で、特にスタートアップ企業や中小企業に役立ちます。
デイリースタンドアップミーティング用テンプレート
活躍するシチュエーション:
アジャイル手法, ミーティング, ソフトウェア開発
チーム全体が集まり、前日の確認をして、当日の作業について議論します。こうした毎日の会議は「スクラム」とも呼ばれ、簡単なものですが、障害の特定、各チームメンバーに発言の場の提供、コラボレーションの促進、進捗状況の把握、最終的にはチームの効果的な共同作業を実現することができるパワフルなものです。このテンプレートを使用すれば、スプリントチームのデイリースタンドアップを簡単に計画することができます。日付と時間を指定し、アジェンダを作成して、スプリント全体で同じフォーマットを使用して始めます。
フローチャートテンプレート
活躍するシチュエーション:
フローチャート, マッピング, 図表作成
業務プロセスやシステムフローの可視化に Miro のフローチャートテンプレートを活用しましょう。専用の記号を使用することにより、誰とでも業務プロセスやワークフローを共有することができます。また、情報の理解や共有だけではなく、潜在的なリスクや問題点をフローチャートテンプレートで洗い出すことができるため、プロセスの改善や効率化を実現することができます。無料のフローチャートテンプレートを活用して業務フローを改善し、より良い製品の開発やサービスの向上に役立てましょう。