仮定グリッドテンプレート
未来を予測するのは非常に難しいことです。しかし、ビジネス界の先行きはどうでしょうか?とりわけ不明瞭で、何が起こってもおかしくない状況にあります。仮定グリッドは、そのような未知の領域に足を踏み入れ、自信を持って意思決定を下すのに役立ちます。
仮定グリッドテンプレートについて
仮定グリッドとは?
ビジネスモデルや意思決定の多くは、仮定に基づいて行われます。スタートアップや大企業、または中堅企業でも、毎日のように憶測を立てていることでしょう。しかし、リソースや時間が足りない時には、憶測を立てるだけの意味があるかどうかを判断しかねることがあります。それに、難しい決断を下す場合には、想定した内容のどれを検証するべきかを決めるのは簡単ではありません。
IBM が開発した仮定グリッドは、最初に検証すべきビジネスモデルを決める手助けをする強力なツールです。グリッドは、想定した事柄を2 つの軸に仮定した内容に置きます。軸の一方は、情報がほとんどない高インパクトの仮定、そしてもう一方は、情報がほとんどない低インパクトの仮定です。仮定が視覚化されると、判断や優先順位付け、リスクの軽減、そして不確実性の克服などが可能になります。
グリッドにさまざまな事柄を配置すれば、仮定グリッドは素晴らしい対話ツールになります。チームメンバーを集めて、結果のレビューをしてもらいましょう。新たな仮定が浮上するかもしれませんし、グリッド上の事柄を動かす必要が出てくるかもしれません。
仮定グリッドテンプレートが役立つケース
IBM は仮定グリッドを頻繁に活用することを奨励していますが、それは的確なアドバイスです。多くの組織運営が常にリスクと隣り合わせになっています。チームによる想定事項をいち早く認識し、それを評価できるようになると、潜在的なリスクを素早く軽減し、決断を下すことが可能になります。
アイデアについてクリティカルな思考を促したい時には、仮定グリッドが使用できるのです。グリッドは、確実性やリスクレベルを検討するきっかけになります。それはチームが持つバイアスや根拠のない思い込みを明確にすることにつながるでしょう。仮定グリッドは、意思決定の際に障害となるものを乗り越えるためにも便利なツールです。チームの判断が分かれている時、メンバーを集めて仮定グリッドを作成しましょう。その際の会話は、目標や期待を明確にするものになるはずです。
仮定グリッド用テンプレートの使い方
まず Miro のテンプレートを使用し、特定のニーズに合わせて変更を加えます。チームメンバーをボードに招待して、コラボレーションしましょう。色分けされた付箋ををボード上に追加できるので、各メンバーが貢献した内容を簡単に把握することができます。メンバー以外から意見をもらう必要がある場合は、@メンションやビデオチャットを使用しましょう。ドキュメントや写真、ビデオ、PDFなどの他のファイル形式でもアップロードして、関連する情報をすべて一箇所に保存することが可能です。
仮定グリッドテンプレートはどのようなシチュエーションで活躍しますか?
IBMは、仮定グリッドをいつも使用することを推奨しています。ほとんどの組織にとって、リスクは避けられないものです。チームの仮定を認識し評価することができれば、潜在的なリスクをいち早く特定し、効果的な判断を下すことができるようになります。 仮定グリッドは、アイデアについて多角的な思考を促進するために、いつでも使用することができます。このグリッドを使用することにより、確実性とリスクレベルを分析することに役立ち、公平な意思決定を可能にします。仮定グリッドは、意思決定の障害を克服するためにも有用なツールです。チーム内での意思決定プロセスで意見が分断した際、メンバー全員を招集し、仮定分析セッションを開催しましょう。セッションの後の議論で、目標や期待値がより明確になるかもしれません。
アイデアファネルバックログ
活躍するシチュエーション:
Design, Brainstorming, Agile Workflows
アイデアファネルバックログは、バックログを視覚化し、上流に停滞するバックログの数を限定します。これにより、不要な会議や業務上のオーバーヘッドを発生させることなく、リスト上の項目に優先順位を付けることができます。アイデアファネルバックログを使用するには、ファネルを各フェーズに分けるか、ロードマップのように扱います。アイデアファネルバックログは、ロードマップとバックログを 1 つの分かりやすいハイブリッド モデルにして使用します。
意思決定マトリクステンプレート
活躍するシチュエーション:
意思決定, 戦略と計画, プロジェクト管理
意思決定マトリクステンプレートを使って情報やデータに基づいた意思決定をしましょう。意思決定マトリクスを使った客観的な判断で意思決定を行うことで、プロジェクトの精度を向上することができます。
プロジェクトステータスレポート用テンプレート
活躍するシチュエーション:
プロジェクト計画, 戦略プランニング, プロジェクト管理
プロジェクトステータスレポートは、簡潔でタイムリーなドキュメントで、プロジェクトの関係者は何が、なぜ起きているかを把握し、情報を共有することができます。このドキュメントを作成し、チームメンバーを加え、タイムリーで適切なレポートを作成することもできます。プロジェクトステータスレポートでは、プロジェクト計画とプロジェクトの現状を比較することが理想的です。このレポートでは、問題が発生しても、目標を達成する方法を高レベルで追跡します。また、予算やガバナンスを管理する重役レベルのオーディエンスも読む可能性が高く、重要な問題に集中してレポートを作成するのに役立ちます。
リスクマトリックステンプレート
活躍するシチュエーション:
戦略と計画, オペレーション, 意思決定
Miroのリスクマトリックステンプレートを活用して、リスクの発生確率と影響度を分類し、対処に優先順位をつけることができます。リスクマネジメントとして、テンプレートを使って事前に対策を整理して準備しておきましょう。
SOAR 分析テンプレート
活躍するシチュエーション:
Leadership, Decision Making, Strategic Planning
SOAR 分析テンプレートは、組織の強みと可能性を検討し、将来の共有ビジョンを作成することを促します。SOAR 分析のユニークな点は、成長分野だけではなく、ポジティブな面にも焦点を当てるよう促す点です。SOAR とは、Strengths(強み)、Opportunities(機会)、Aspirations(願望)、Results(成果)の頭文字をとったものです。このテンプレートを使用するには、各カテゴリをポジティブなレンズを通して検討していきます。人を集めて行動を促したいときは、いつでも SOAR 分析を行ってください。
RACI マトリクステンプレート
活躍するシチュエーション:
リーダーシップ, 意思決定, 組織図
RACI マトリクスは、チームが役割と責任を把握し、プロジェクト中の混乱の回避に役立つ強力な管理ツールです。RACI 次の役割の頭文字をとった略語です。Responsible:実行責任者(タスク達成のために作業し、作業の完了 / 決断を下す)、Accountable:説明責任者(タスクの正確かつ完全な完了に責任を負う)、Consulted:協業先(プロジェクトに関する情報を提供し、情報を双方向でやり取りする)、Informed:報告先(進捗を常に把握し、一方的に情報を受ける)。