モックアップと プロトタイプの違い

モックアップとプロトタイプは製品やアプリ、ウェブサイトなどのデザインに対するアイデアを可視化することに役立ちます。しかし、モックアップとプロトタイプはよく同じものだと認識されることがあります。この記事ではこの2つのツールの違いと目的、機能について簡単にご紹介します。

モックアップとプロトタイプの違い

モックアップとプロトタイプにはそれぞれ異なる使用目的が存在します。モックアップが主に最終製品のビジュアルイラストレーションの可視化に使用されることに対し、プロトタイプは製品の機能性やインタラクティブな要素を表現する時に使用されます。

モックアップを使用することで、最終的なデザインがイメージしやすくなり、プロジェクトメンバーとデザインを前もって共有することでフィードバックや承認を得ることができるようになります。複数の人がデザインやフィードバックプロセスに参加することで、より洗練された製品デザインを作成することが可能です。

一方、プロトタイプでは実際の製品の機能や動作を体験することができ、実際の開発プロセスに移行する前に問題を特定し、修正することができます。プロトタイプを使って実際の動作を分析することで、より高度なユーザビリティを計画することができます。

モックアップとプロトタイプの比較

このセクションでは目的や忠実度、機能性、必要なリソース、開発に必要な時間においてモックアップとプロトタイプの比較をしてみましょう。

モックアップでは製品の実際のデザインを見せることができますが、プロトタイプのように実際の動作などを体験することはできません。プロトタイプと比較して、画像や配色などのリソースを必要としますが、プロトタイプよりも制作に時間がかかりません。

一方で、上記でも言及したようにプロトタイプでは製品の実際の動作や機能をユーザーとして体験することができます。低忠実度から高忠実度のプロトタイプまで、忠実度はさまざまで、作成にはプロトタイピングツールが必要です。また、技術的なインプットが多いため、プロトタイプの作成にはモックアップよりも多くの時間が費やされます。

モックアップとプロトタイプが混同されやすい理由

「モックアップ」と「プロトタイプ」という用語は時々混同して使用されることがあります。

その理由としては、モックアップは忠誠度の高いデザインをもっているということが挙げられます。しかし、実際のモックアップではプロトタイプのような動作や機能を体験することはできず、あくまで製品のデザインの表現のみで使用するということを目的としています。

Miro のモックアップとプロトタイプ

オンラインホワイトボードツールである Miro ではモックアップツールやプロトタイピングツールを使って簡単にモックアップとプロトタイプの作成をすることができます。また、300種類以上のテンプレートからプロジェクトのニーズに合ったテンプレートを使用することで、すぐに作業を開始することが可能です。下記のリンクから Miro のモックアップツールやプロトタイピングツール、役立つテンプレートをご確認ください。

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