マインドマップとは? 書き方や例を解説
マインドマップ
この記事ではマインドマップについてや、書き方、コンセプトマップとの違いなどについて わかりやすく解説しています。マインドマップを知ることで情報の整理や記憶力を向上させることができ、学習や自己分析だけではなく、ビジネスの場でも広く応用することが可能です。
作成においてのコツもすべてこの記事でご紹介しているので、マインドマップを作成する際の参考にしてみてください。
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それではマインドマップについて見ていきましょう。
マインドマップとは?
マインドマップとは、人が頭の中で考えていることを視覚的に表現するための「思考の表現方法」です。マインドマップを作成することで、思考の整理や発想がしやすくなります。
通常、マインドマップの中心にはテーマとなるアイデアが記入され、そのテーマから関連するアイデアが放射線状に枝分かれしていきます。これらのアイデアは言葉や画像で表現することができ、これらのアイデアをつなぎ合わせていくことで、アイデアどうしの関係を示すことができます。
ここでは、製品開発でのマインドマップの使い方を例に見ていきましょう。
まずは「製品開発」をメインテーマとしてマインドマップの中心に記入し、そこから以下のアイデアをブランチ(ノード)を使って枝分かれさせていきます。
新機能
顧客フィードバック
市場傾向
競合他社分析
これらの関連するアイデアを接続線によってメインアイデアである「製品開発」に接続することでメインアイデアを取り巻く環境をわかりやすく見える化することができるようになります。
また、アイデアどうしをつなげることも可能です。例えば、新製品の機能に関する顧客のフィードバックがあり、それが市場のトレンドと一致している場合、この2つのアイデアを結びつけて、その関係性を強調することができます。
マインドマップを使うメリット
マインドマップは学習や問題の特定、新しいアイデアの発見などに役立つ図です。
ここではマインドマップを使うことのメリットをご紹介したいと思います。
新しいアイデアの発見
マインドマップは効率的に新しいアイデアを発見することに最適な方法です。アイデアを視覚的に広げていくことで、メインテーマに関連するすべてのアイデアの全体像をわかりやすく把握することができ、見落としていた情報やアイデアどうしの関係を特定することで、新しいアイデアの発見へとつなげることが可能です。
複雑なアイデアでも見やすく整理することができる
マインドマップを使用することでどんな複雑なアイデアでも見やすく整理することができます。例えば、ウェブサイトの立ち上げについて考えてみましょう。ウェブサイトの立ち上げを計画するには複雑で技術的な要素がたくさんありますが、マインドマップを使うことにより、関連する情報をすべて洗い出すことができ、ウェブサイトの立ち上げにどのようなプロセスが必要であり、プロセスどうしがどのように関連し合っているのか見える化することができます。
効果的な計画作業
マインドマップはプロジェクトの計画、論文のアウトラインの作成、戦略に対するブレインストーミングに役立つツールです。マインドマップを使用してプロジェクトの全体像とフローを見える化することで、プロジェクトチームと効果的な計画作業を実行することができます。
認識合わせにも役立つ
マインドマップはチームでの認識共有にも役立ちます。マインドマップを使用することでアイデアに対するフィードバックや複数の視点でのアイデア出しを実行することが可能です。さらに Miro などのオンラインツールを活用することにより、より効率的にマインドマップを作成することができます。
マインドマップが役立つシチュエーション
マインドマップは私たちが頭の中で考えていることを見える化した図であり、ブレインストーミングや問題解決、戦略の計画に効果的なツールです。以下ではマインドマップが役立つシチュエーションの例をいくつかご紹介します。
プロジェクト計画においてのブレインストーミング
マインドマップはプロジェクトにおいてのアイデア出しで活躍します。どのようなタスクやロードマップ、マイルストーンが必要なのか、これらの要素がどのようにしてビジネスの目標達成につながるのかをマインドマップを使用することで議論することができます。
プロセスの改善
マインドマップは既存のプロセスを改善するためのアイデアを発見することにも役立ちます。例えば、人事プロセスにおいて新入社員の研修や採用プロセスをどのように合理化させることができるのかを考えることにマインドマップを活用することができます。
製品開発
マインドマップは製品開発において現在の生産ラインや製品の新機能、改善点を洗い出すための分析ツールとしても役立ちます。Miro ではこのような開発プロセスやプロジェクト管理に役立つマインドマップを使用することができ、1 つのボードにアイデアや情報を集めることで、革新的な製品の開発をチームで実行することができます。
問題解決
マインドマップは問題解決ツールとしても人気の図です。例えば、顧客がどうしてアカウントを削除する傾向にあるのかの原因を特定し、解決策を発見することにこの図が役立ちます。マインドマップは、創造的な思考を促し、記憶や学習、新しいアイデアの発見に役立つ方法であるため、従来のアイデア発想法では思いつかないような解決策をチームで考えることに役立つツールとなっています。
コンセプトマップとマインドマップの違い
コンセプトマップとマインドマップは同じものだと誤解されがちですが、注目する情報において大きな違いが存在します。コンセプトマップは概念間の関係に焦点を当てる一方で、マインドマップは核となる 1 つのアイデアに焦点を当てています。コンセプトマップはアイデア間の相互関係を可視化し、複雑なテーマを理解することに役立つ図です。
ここでは、ソフトウェア開発を例にコンセプトマップとマインドマップの違いを見ていきましょう。
チームでソフトウェアを改善する方法を理解するためには、そのソフトウェアの動作方法を知る必要があります。コンセプトマップは、ソフトウェアのすべての要素と、それらがどのようにつながっているかを明確な構造で示しています。その結果、チームはシステムがどのように機能するかを理解し、改善すべき領域を特定することができます。
また、コンセプトマップは階層的な構造を持っています。図の最上部には核となる概念があり、その下に関連する概念があります。コンセプトは線や矢印でつながっており、その関係性を説明するためにラベルが記入されます。
マインドマップの書き方 (5ステップ)
ここではマインドマップを作成するための基本的な 5 つのステップについてご紹介します。
正しい作成方法を知ることで、その効果を何倍にも高めることが可能です。
1. ニーズに合ったマインドマップツールを選択する
プロジェクトのニーズに合ったツールを使用することで、効率的なマインドマップの作成から編集、チームとの情報共有にツールを活用することができます。1 つのツール上でマインドマップや関連する情報をすべて管理することで、チームでの認識共有やプレゼンテーション、アイデア出しをいつでも実行することが可能です。
ここでは、適切なマインドマップツールを見つけるために注目すべき主な機能をいくつかご紹介します。
わかりやすいインターフェース(UI)
ツールが使いやすくなければ、マインドマップの作成は必要以上に難しくなってしまいます。マインドマップの作成と編集が簡単にできるツールを使用して、作成プロセスをより効率化できるようにしましょう。
いつでも編集ができる
マインドマップは2つとして同じものがないため、カスタマイズ可能なプラットフォームがあると便利です。そのため、カスタマイズ可能なプラットフォームがあると便利です。
誰とでも共有が可能
オンラインツールを使用するメリットの1つに「誰とでも共有できる」という点があります。ツールを選択する際は、マインドマップを共有したり、コメントでユーザーをタグ付けするなどのコラボレーション機能があるかどうかに注目しましょう。
2. メインテーマを決定する
適切なソフトウェアやツールを見つけた後は、マップの中央にメインテーマを追加しましょう。
このセクションでは、マインドマップのメインテーマを決める方法をご紹介します。
目的を定義する
そもそもなぜマインドマップが必要なのかの目的を定義しましょう。ウェブサイトの改善のためなのか、売上向上のためなのか、プロセスの効率化のためなのか、メインテーマをマップ上に追加する前に目的を明確にするようにしましょう。
メインテーマをわかりやすく記入する
記入するテーマを短い文章や言葉でマインドマップ上に記入しましょう。例えば、新製品のアイデアを出したい場合、「新製品開発」というメインテーマを記入することができます。
メインテーマに関する質問について考える
メインテーマを記入した後は、テーマに関連する質問やアイデアを記入することで、よりわかりやすくテーマを説明できるようになります。例えば、メインテーマが「新製品開発」であれば、説明文として「顧客価値を向上させ、収益を上げるためには、どのような製品を開発すべきか」という質問文を記入することができます。この質問は通常、マップの上部に配置されます。
3. メインテーマから関連するアイデアを拡散させる
このステップではメインテーマから関連するアイデアを拡散させていきます。
再び製品開発を例にしてみましょう。
ここでのメインテーマは「製品開発」であり、チームで新製品に対するアイデア出しをチームでしています。ここでメインテーマである「製品開発」から以下のアイデアを拡散させることができます。
市場調査
競合他社分析
顧客フィードバック
予算とコスト
これらのトピックはチームが製品開発プロセスの見える化に効果的であり、必要なすべてのタスクやリソースの洗い出しに役立ちます。またこれらの関連するアイデアからさらに他のアイデアや情報を拡散させていくことができます。
例えば、「市場分析」のサブトピックでは、次のような情報を記入することができます:
事前調査
二次調査
トレンド調査
グループでのアイデア出しにおいては、発言に慣れていない人も参加するため、ブレインライティングなどの全員が自分のアイデアを共有できるようなプロセスを導入する必要です。
4. マインドマップを編集する
すべてのアイデアを追加した後は、レイアウトの編集をしましょう。レイアウトを編集することで、よりわかりやすく図を作成することができ、誰でもフローを理解できるようになります。
ここではマインドマップの編集例をいくつか見ていきましょう。
色を使用する
色はアイデアを分類するためのシンプルで効果的な方法です。例えば、マーケティングのアイデアは緑色、営業のアイデアは青色というように、どのアイデアがどの部門に関連するのか、一目でわかるようになります。
画像を追加する
画像を追加することでマインドマップ上の情報をよりイメージしやすくなります。例えば、ある製品の外観についてアイデアがある場合、類似製品の画像を使用することで、チームがコンセプトを視覚化しやすくすることができます。
アイデアのグループ化
マインドマップの中に類似するアイデア存在する場合、グループ化しましょう。そうすることで、次のステップを計画するときに、似たようなテーマやトピックを簡単に特定することができます。Miroを使えば、アイデアをドラッグ&ドロップで簡単に新しい場所に移動させることができます。
5. マインドマップをアクションプラン作成に活用する
マインドマップを完成させたら、図をもとに次のステップについて考えます。つまり、新しいアイデアを実現するために必要なことを明確にし、アクションプランを作成するのです。
どのように次のステップを作成するかはあなた次第です。例えば、マインドマップで新製品のアイデアを出すのであれば、製品開発ロードマップを作成するのも良いですし、社内のプロセスを改善したいのであれば、プロセスマップを作成することができます。
ニーズに合わせて自由なマインドマップの作成を楽しみましょう。
まとめ
マインドマップは私たちが頭の中で考えていることを視覚的に表現した図であり、思考の整理や新しいアイデアの発見、記憶のサポートに役立ちます。
この図の中のメインテーマとなるアイデアから連想できるアイデアを拡散していくことで、各アイデアとメインテーマの関係性やメインテーマ全体のコンセプトをわかりやすく把握することができます。
マインドマップとコンセプトマップはよく同じ図として認識されがちですが、コンセプトマップが既成概念や既存概念の関係を理解することに使用される一方で、マインドマップは中心的なテーマから新しいアイデアや意見をブレインストーミングすることに使用されます。
マインドマップを正しく作成して、新しいビジネスアイデアの発見や課題の解決、学習に活用してみてはいかがでしょうか。
Miro のマインドマップツール
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